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COLUMN

加齢臭は香りのスパイスとして活かす -アンバー・ムスクに由来する退化の香り-

2019.12.24

Scentpedia編集部

「あれ、なんか加齢臭してきたかも、、、」

加齢臭に対する悩みを抱える方は非常に多く、年齢を重ねるごとにその割合は高まっていきます。
予防法・対策については世の中にたくさん出回っていますが、なかなか実践しづらかったり、実際のところ効果を感じられないことはよくありますよね。

今回はそんな加齢臭そのものに対する捉え方の違いから、打開策を説明していきたいと思います。

加齢臭に対する考え方

香りの種類の中に「アンバー」「ムスク」という香りがありますが、この2つには共通点があります。
それは死んだ動物の体内から香料を得るということです。「アンバー」はクジラの腸内にできる結石、「ムスク」はオスのジャコウジカの腹部にある生殖腺から得られる分泌物が香りのもととなっています。
これらは主に単体としてではなく、大もとになる香りに深みを出すために少量をスパイスとして含まれます。

この考えを元にすると、加齢臭とは人間が死に向かって退化していく中で発生する香り、つまり「アンバー」「ムスク」のように香りのスパイスとして使える可能性があるのです。

加齢臭に合う香りって?

では、そんな加齢臭を香りのスパイスとして考えたとき、一体どんな香りを纏えば良いのでしょう。
結論から言いますと、最もおすすめなのがシトラス系の爽やかな香りです。その香りだけでは、少し軽すぎてしまうようなくらいの香りでもOKです。同じく爽やかな印象を与えるマリン系も相性が良いでしょう。逆に、あまりおすすめできないのがグルマン系の甘い香りとなります。

同じ系統の香りの中でも、人それぞれの持つ体臭と相性の良し悪しがあります。ぜひ自分に合った香りを探してみてくださいね。

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