近頃、フレグランス業界の流行の1つに「ニッチフレグランス」と呼ばれるものがあります。
しかし、ニッチフレグランスとは一体どんなフレグランスを指すのか、しっかり説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか?
ニッチフレグランスとは、ニッチ調香師がマーケティングを行わず、広告も使わず、自身の嗅覚のみに従ってつくる香水のことをいいます。マスマーケット向けの香水と比べて、アート性・独自性が強く、珍しい香料や天然香料を使用することが多いため本物志向の方々から注目されています。
現代の香水市場はマーケティングが行われ、開発、改良の末、生産されたものがほとんどです。
1970年代に香水市場でマーケティングというものが生まれると、それまで作り手の信念や個人的な好みのものばかり生産されていた時代から、マーケティングを行い戦略的に製品を生産する時代へと変化していきました。
これと対照的にニッチフレグランスは、広告を使わずPRをほとんど、もしくは全く行いません。市場調査をはじめとし、顧客ターゲットをあらかじめ設定して香水を適合することも、広告によって神話などをイメージして見せるようなことも行いません。
しかし、ニッチフレグランスは市場に出回る香水との比較やPR・流通方法だけで区別されるわけではありません。
最初に香水を探し、香りを評価し、それについて語り合い、レファレンスする香水業界のプロの判断によります。(ここでいうプロとは、調香師をはじめ、マーケティングを行う人々、香水を評価する人々を指します。)
ニッチフレグランスはPR・流通が限られているため、一般消費者が香水に触れる機会は必然的に少なくなります。そのため消費者はプロ達に判断を任せることになからです。
ニッチフレグランスはブランド専門の小型店など、唯一の場所で他製品と比較されることなく販売されます。
専門店に入ると、歴史・情報に精通した販売員が丁寧に接客してくれます。
香りで個性を表現したい、人と被りたくない、本物にこだわりたい、そんな方はぜひ一度ニッチフレグランスを試してみてはいかがでしょうか?
香りのもつ奥深さに、きっとあなたも魅了されることでしょう。
2006年、元バスケットボール選手ベン・ゴーラム(Ben Gorham)がスウェーデンのストックホルムに創立。
ヨーロッパの高級フレグランスブランドとして広く認知され、ハイエンドな専用ネットワークで世界40か国以上で販売されています。
シンプルなユニセックスな香りとパッケージが特徴のバイレードですが、ゴーラムの思い出や感情が表現されているといいます。
ファッションブランド「アクネ(ACNE)」や「オリバー ピープルズ(OLIVER PEOPLES)」、また気鋭アートディレクター・デュオの「M/M Paris」などジャンルを超えたコラボも話題を呼びました。
※2017年夏より、ブランド名をバレード(BYREDO)からバイレード(BYREDO)に変更。
パリのアロマキャンドルブランド「ディプティック(diptyque)」
手作業で丁寧に作られ、セレブご愛用のアロマキャンドルブランドとしても広く知られています。
良質な香料で一つひとつ調合され、キャンドルの香りの種類は54種類にも及びます。
1961年、フランスの美術学校出身の3人が集まって、サンジェルマン大通りに店を構えたのがブランドの始まりです。
そのショップにあった2つのショーウィンドーが、絵屏風(ディプティック)に似ていたことがブランド名の由来となったそうです。
ブランド開始当初はファブリックを中心としたインテリア雑貨を中心に扱っていましたが、1963年に創作したフレグランスキャンドルの評判を受け、1968年には最初のオードトワレを発売しました。
2013年12月、日本伝統文化へのオマージュが多数組み込まれた店舗を東京・青山に日本初の旗艦店をオープンしました。
BIOTOPE INC.が手掛ける日本国内唯一のニッチフレグランスのセレクトショップ「ノーズショップ(NOSE SHOP)」
国内4店舗を構え、フレグランス愛好者の中では話題性のあるショップとなっています。
香りにもっと気軽で自由な楽しさを。Follow your NOSE.(自分の鼻を信じて進め)をコンセプトに、世界中からセレクトしたニッチフレグランス取り揃え、最上級の香りと共に暮らす喜びや楽しさをお伝えします。
ハイグレードなフレグランス専業メゾンが揃い、敷居の高いイメージを持たれやすいフレグランス専門店ですが、カジュアルな雰囲気で新しい香りの世界を提案しています。
普段なかなか嗅ぐことのできない香りが揃う中で、自分の嗅覚に従って、じっくりとお気に入りの一品を選んでみてください。