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【REPORT】パルファム ソムリエールによる“パーソナルな香水診断”

2017.10.25

Scentpedia編集部

今回紹介する「パーソナルコンサルテーション」と呼ばれる香水診断は、ブルーベル・ジャパン独自の資格「パルファム ソムリエール」によって行われる。ギンザ シックス(GINZA SIX)にて体験できるそのサービスを、Scentpedia編集部がレポート。パルファム ソムリエールである成田 麻貴さんにお話をお伺いし、実際のコンサルテーションを体験することができた。

−パーソナルコンサルテーションについて詳しく教えてください。

成田 麻貴さん(以下、成田):お客様の好みを加味しながら、パーソナルな質問を通して“オン”、“オフ”、“ドラマティック”とシーンに分けて三つの香りをご提案します。基本的にオンではビジネス、オフは休日、ドラマティックは普段と雰囲気を変える香りとしてお使い頂けるものを選びます。それぞれのフレグランスの印象をマップで示したり、今の気分のカラーをカードで選んで頂いたり、お話をしていく中で、香りを導き出します。

 

−どのようなお客様が多いのでしょうか。

成田:フレグランスをお好きな方から、ビギナーの方まで本当に様々で。こちらの店舗では地方からいらっしゃるお客様もとても多いですし、お店の香りに惹かれたり、ディスプレイされている香水のボトルを見て気になって来店される方も多いですよ。

 

−年齢層も幅広いのでしょうか。

成田:そうですね、大学生から60代くらいの方まで様々です。香水に慣れている方が、今までの香りとは違った、新しい香りに出会いたいという方が多いですね。


−どのようなことに重点を置いてフレグランスを導きだしていくのですか。

成田:お客様を第一に考えて親身になってお話をすることで、パーソナルな質問にも答え易い雰囲気を作るようにしています。そうでないと本当に合った香りが分かりずらくなってしまいますね。

 

どういった質問をされるのでしょうか。

成田:ご職業や、お仕事中の香りの可否、休日の過ごし方や普段の服装など色々と質問を重ねていきます。もちろん答えづらい質問には、お答え頂かなくても問題ないのですが、こういったことがわかると、ご提案できる幅が広がりますね。

 

−お客様はその場で購入に至るのですか?

成田:香水にはトップ・ミドル・ラストノートがありますので、香りの変化を見て頂くためにもムエットでまずお試し頂いたり、実際に肌に一日香りを纏ってみて、という方も多いです。その後、購入するために再度ご来店頂く方もいらっしゃいます。

 

−コンサルテーションをしていると、タイプによっての香りの嗜好はわかるようになってきますか。

成田:使っている香りで好みはわかるのですが、必ずしもそれだけが好みとは言えないのです。お客様の好みと、シーンやライフスタイルをお伝え頂き、理論的に提案します。もちろん人それぞれなのですが、男性はブランドの背景だったり、ストーリーなど、こだわりや特別感で選ばれる方が多いのですが、女性は直感だったり、好みのボトルデザインなどで選ばれる方が多いですね。

 

−3つの香りは違った雰囲気の香りを提案するのでしょうか。

成田:お客様によって似たような香りになってしまうこともありますが、できるかぎり違った香水をご提案するようにしています。一本の香水をずっと使われる方も多いですが、使い分けを楽しんで頂けると嬉しいです。

 

−コンサルテーションを受けることでのメリットやアピールポイントを教えてください。

成田:普段のファッションや、食の好み、カラーツールを使って、今の気分の色から香りを選んだりもするので、 “今使いたい”香りを楽しみながら選んで頂けると思います。

 

実際に編集部がコンサルテーションを体験!
  • カラーツールから、今の気分の色をセレクト
お話のなかで答えた質問がこちら

普段使っている香水:メゾン フランシス クルジャンの中では、「アミリス ファム オードパルファム」、「アクア ユニヴェルサリス オードトワレ」。アニック グタールのものでは「ローズ ポンポン オードパルファム」。その他バニラの甘いフレグランスや、ウッディーな香りも。
お仕事中の香りの制限:基本は自由。一般的にはオンタイムに使われない少し甘い香りもつけたり、爽やかな香りも。
嫌な気分になったり、ネガティブになる香り:人工的な香り、アンバーの強い香り。
お仕事の際の服装:自由なので、スカートやパンツなど様々。
お休みの日の過ごし方:日光を浴びるのが好きなので土日のどちらかはテラス席でゆっくり。自宅で映画を見たり、友人を呼んだりも。
お休みの日の服装:休日の方がカジュアルだったり、ゆったりしている服を選ぶことが多い。
年末に向けて挑戦したい香り:少し寒くなってきて甘い香りを纏うようになってきたが、単に甘いだけではなく、個性があり、深みのある香りを探したい。
気分のカラー:紫

導き出された3つのフレグランス

オンタイムの香りに、ペンハリガン「サボイ スチーム オードパルファム」

女性専用のターキッシュバスからインスパイアされた、お風呂の上がりたてのような清潔感がある、ローズマリー、ローズの香りがメインのフレグランス。ベンゾインやバニラの柔らかな甘さがクセになる素敵な香りです。

 

オフタイムの香りに、メゾン フランシス クルジャン 「プチ マタン オードパルファム」

調香師クルジャン氏がイメージするパリの朝の香りで、ラベンダーやレモンを用いた、木漏れ日や太陽を連想させるフレグランス。柑橘の爽やかさがのびのびとした雰囲気で、休日ゆったりしたい時にぴったりです。

 

ドラマティックな香りとして、ペンハリガン「クランデスティン クララ オードパルファム」

イギリスの貴族の物語(フィクション)を基にした、 ポートレートコレクションから“秘密の女性”として愛人のクララをイメージした香り「クララ」は、ラムやシナモン、パチュリの香りがユニークな深みを演出します。スモーキーな甘さやシックな印象の香りは、普段とは違った自分を演出できるフレグランスです。

最後に3種類の香りを吹き付けたムエットを頂き、コンサルテーションが終了。普段自分では手にとらないようなフレグランスを提案してもらえる素敵なサービスだ。パルファム ソムリエールによっても、提案するフレグランスが違ったりするようなので、お客様も他のショップでコンサルテーションを受けることもあるのだそう。

オン・オフ問わず、今の時期におすすめしたい香水
ペンハリガン「サボイ スチーム オードパルファム」

今回のコンサルテーションで成田さんからご提案があり、編集部からもおすすめしたい香りは、ペンハリガン「サボイ スチーム オードパルファム」。オンタイムにもオフタイムにもシーンを選ばずに使える清潔感と、繊細なローズやゼラニウムの香りが、女性の気分を上げる。モダンで軽やかながら、ラストは温もりを感じるインセンスの香りが肌に溶け込み、ラグジュアリーな存在感を放つ。


本日お伺いしたショップ
GINZA SIX B1階 「サロン デ パルファム」

上質なメゾンフレグランスとラグジュアリーな空間を提供するフレグランスショップ「サロン デ パルファム」。取り扱いブランドは、アニックグタール、メゾンフランシスクルジャン、ペンハリガンの3ブランドを、フルラインアップで揃え、世界観と香りをゆったりとした気分で体感できる。

住所:東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX B1F

問い合わせ先/ブルーベル・ジャパン 0120-005-130

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