Fragrance web Magazine

|セントペディア

Scentpedia

COLUMN

椿の香り、効能とは?

2023.04.28

Scentpedia編集部

今回は、香料としても有名な「椿」についてお話します。

みなさんは、椿の花を見たことはありますか?

昔はよく目にしていた気もしますが、最近はあまり身近な存在ではなくなったような気がします。

椿の花の特徴は、みなさんが今想像している通り、赤色が主となっています。種類によっては、白色やピンク色などもあります。 枝先に一輪ずつ咲き、光沢のある厚い葉が特徴です。
種子から、天然の植物性油「椿油」が採れるのが有名ですね。

そんな椿油は、世界三大オイルの一つなのです。
世界三大オイルと言われるものは、ホホバオイル、オリーブオイル、カメリアオイルです。 日本でカメリアオイルは馴染みのあまりない名かもしれませんが、椿油のことです。

椿には、「椿アロマ」という楽しみ方もあります。
椿アロマとは、椿の香りをイメージして作られた天然精油のアロマオイルで、 リラックス効果、免疫力アップ、感染予防神経のバランスの整え、虫除け効果肌荒れ、皮膚の炎症を抑えるなどの沢山の効能が期待されます。

椿は、滋養・強壮、便秘にも使われた生薬としても有名です。
薬用の椿には、開花直前の乾燥花を腸出血に用い、熱湯を注いで滋養・強壮、便秘にも利用します。種子から得られる椿油は、頭髪用や外用薬軟膏の基材に使われているほか、食用にも使われているそうです。

このように、色々な楽しみ方ができる椿ですが、一般的な「椿」には匂いがほとんどないことを知っていますか?

一般的な椿の花は赤が主体の派手な花色なので、自然と鳥や虫を呼び寄せます。 そのため、匂いがする必要がなかったのでは、と言われています。 このような理由でだいたいの椿はほとんど匂いがしないです。

匂いがする椿として、「匂い椿」が知られています。
「匂い椿」は強すぎない自然な香りで、ほんのりとした甘い香りが楽しめます。 水はけさえ良ければ育てやすい丈夫な花の「匂い椿」は、最近では記念樹としても人気があるそうです。

詳しい椿の香りとしては、梅のような香りに、ヒヤシンスのようなグリーンノート(植物を感じさせる青々した香り)を加えた匂いとされています。 他には、強すぎない自然でほんのり甘い香り。という表現もあり、椿の香りは自然で控え目なものだと感じますね。

様々な効能や、楽しみ方がある「椿」。
みなさんも、そんな「椿」の香りを色々な角度から楽しんでみてはいかがでしょうか。

1917年 資生堂から、国内で作った香水「花椿」を発売。
椿の花自体の香りではなく日本的な花をイメージした香水というのをコンセプトに作られた。

関連記事