Fragrance web Magazine

|セントペディア

Scentpedia

COLUMN

海外ブロガーから学ぶ、夏=シトラスのマンネリ解消!爽やかで”印象を残す”香りとは?

2017.06.15

Scentpedia編集部

これからの夏の季節、爽やかなシトラスノート、ミントやクーリッシュなスパイスが効いたようなフレッシュな香り。
暑かったり、梅雨でじめっとした湿度には、そんな香りがマストですよね。

でも、同じような香りがたくさん溢れて、なんかつまらない。と感じている人もいるのではないでしょうか。

そんな中で、爽やかさは残しても、ちょっと人と違った香りを纏いたい!なんて方におすすめなのがグリーンノートのフレグランス。

今回は、海外の香りのスペシャリストのブログ「Bois de jasmin」に、グリーンノートのフレグランスを取りあげていている記事があったので紹介します。

ブロガーであるヴィクトリアさんは、Huffpostが選ぶフレグランスブロガー17人に選ばれている注目のブロガー。プロのフレグランス研修を受けており、ライターとして感度の高い内容でファンを持ち、自身でもフレグランスのワークショップを行うスペシャリストなのです。

彼女もまた文中でグリーンノートのクリエイション、香りを楽しむことは難しいと語っています。
このハードルの高そうなグリーンノートの存在、少し気になりますよね。

そこであげられた彼女のお気に入りの四点のグリーン・フレグランスたち。

トムフォードの「ヴェール ド フルール」。
ハーブのデリケートなノートから始まり、湿り気のあるベチバーのアーシーな香りと、露に覆われたアイリスの花びらが、ニュアンスを保ちながら、鮮明にグリーンを表現。70年代のようなクラシックなグリーン。

続いてシャネル「クリスタル」。まばゆく輝いているような香調が特徴的で、ヒヤシンスやスイセンのビロードのようなハーモニーが新鮮。
なめらかさとグリーンを共存させるのはかなり難しい処方ですが、さすがのシャネルです。

ラルチザンパフュームの「ヴィオラセラム」は、砂糖に漬けたラズベリーの香りに、すみれの葉と花の香りが探求された、グリーンノートをしっかりと存在を表すフレグランス。

4つ目には、いつどんな時も、春の息吹を感じさせるような錯覚のために、ディプティックの「Eau de Lierre」よりも優れたものは浮かばないと語っている。シンプルで爽やか、タンポポにシクラメンの葉の香りというコンビネーションも新鮮ですよね。

ついでに日本人の感覚で編集部から、グリーンノートのフレグランスを2点ご紹介。


フレデリックマルから、咲き立てのマグノリアの香りをイメージした香り「オー ド マグノリア」。
グリーンの香りが繊細な美しさで、フレッシュなマグノリアとのコンビネーションは上品さを保ちながら、特徴的に香ります。
マグノリアの花の香りって可愛くて好きだけど、可愛いだけっていうのも面白くない。なんて方にはこれはぴったりです。

ビギナーでライトな香りから試したい!という方は、イッセイミヤケ「アセント バイ イッセイミヤケ」。空気を吸い込んだ時のような自然をイメージした香り。
さりげなく主張するガルバナムがアクセントとなるグリーンなのです。

グリーンの香りは最初は、想像以上に馴染みにくく、自分に纏うことへのギャップがあるかもしれません。
ですが、難易度が高いとされる香調は、人とかぶりにくく、印象づけてくれるのです。

いつものコレクションに加えておくことで、今日は普段と違った雰囲気で、凛としたニュアンスを出したい。なんて時には男女ともに楽しめる香りです。
今の季節は、温かい風にのって、香水の香りが街でも感じ易いものです。シトラスやフローラル調では表せられない、自分好みのグリーンの香りを見つけて、一歩上級者に近付いてみてはいかがでしょうか。

「Bois de jasmin」のブログはこちら
http://boisdejasmin.com/

関連記事