私たちが私生活で必要とする「物」は、なるべく長く美しい状態で使うため、適切にケアをする必要があります。
その「物」の中には、香水も含まれます。
適切な保管と適切な取り扱い方法を行うだけで、香水は約5年間も楽しむことができます。
ただ正しい扱い方を知り、無駄なミスを避けることが大切となります。正しい扱い方は、至って簡単です。保管方法や、持ち運び方に注意すれば良いのです。
皆さんが愛用している香水を長く使用するためにも、参考にしてみてください。
私は、香水の正しい保管方法について数多くの動画を見たり、記事を読みました。
その結果、インターネット上には香水の保管方法に関する「誤解を招くような情報」が広がっており、どの情報が正しいのか、不安に感じている人も多いのではないか。と感じました。
その中でも最も大きな誤解の一つは、香水を冷蔵庫に保管すべきだというものです。説明するにも至らない気がしますが、この保管方法は、実際に香水を長く使用するための手段として適していません。
香水を補完するのに適した場所と、そうでない場所があります。
多くの人は、香水を浴室の近く(洗面所付近)に置いていることが多いですが、なぜそこに置くのか。バスルーム近辺の棚に並べると、見栄えが良いからでしょうか?
正直、浴室の近くは香水を保管するには最適な場所ではありません。なぜなら、浴室は湿気が多く、温度の変化も大きいため、素敵な香水を台なしにする可能性があるからです。
他にも、直射日光の当たる場所も保管場所として最悪です。
香水を買った際の取り扱い方説明書にもよく記載があるので、知っている人は多いと思いますが、残念ながら直射日光も、香水の質を早く落とす原因になるのです。
さて、今まで香水の保管方法について話しましたが、香水の寿命を縮める要因はまだまだ、他にもあります。
普段、ハンドバッグを持ち歩くことが多いと思いますが、中には大きなものでも小さなものでも、この記事を見てくれている皆さんは特に、香水を外出先に持っていく人が多いと思います。
大きなバッグを持つ場合は、香水のボトルを持ち歩く方も多いと思いますが、ここでいくつかの問題が発生します。
香水を持ち歩くことにより、異なる温度にさらされることになり、ボトルの破損リスクも高まります。そして何よりも、歩いたりハンドバッグを扱ったりする際に香水が揺れてしまいます。
香水が揺れることで香りの分子が壊れ、香水の寿命と品質が低下してしまうのです。
香水の試供品やトラベルパッケージなどには、ロールオンボールやアプリケーションスティックが付いていることが多いですよね。
肌に直接塗ることで、不純物が香水のボトルに戻り、これが香りを損なう可能性に繋がります。
できるだけこういったアプリケーターを使用後に清潔に保つか、すぐに使い切ってしまうのも、香りの質を壊さずに使用するためのポイントです。
最後に、空気がボトルに入ってしまうことも、香りに悪影響を及ぼす可能性があります。
香水を不必要に頻繁に開けたりせず、アトマイザーを購入して自分自身に香りを吹きかけることをおすすめします。
香水に蓋をせず放置するのはやめてください。
一部の香水は蓋がないものもあります(例えばCalvin Klein CK Oneなど)、その場合は箱を保管しておくと品質を下げずに使用し続けられます。香水のテスターを購入して、蓋がない場合も同じです。
では、香水の品質を保つためには具体的にどうすれば良いのでしょうか?
香水は光に当たらないところや、乾燥した場所に保管するのが最適です。
箱に入れて、クローゼットなどに保管するのが良いでしょう。
理想的な「環境」は一定の室温にキープされた環境です。
以下に、正しい香水の保管方法の10のポイントを記載します。是非参考にしてください。
1.香水を直射日光が当たる場所に置かないこと
2.高温は香水の品質や香りに害を及ぼします
3.湿気の多い環境は避けて保管する
4.一定の室温での保管が適切
5.ボトルを振らないようする
6.香水を不必要に頻繁に開けないこと
7.アプリケーター(ロールオンボール、アプリケーションスティック)を使用後に清潔に保つ
8.一定の室温に保たれている部屋にあるクローゼットでの保管が最適
9.アトマイザーは外出時や旅行時などでの香水の使用に最適
10.割れやすい香水の小瓶は高さのある棚に保管しないこと(破損のリスクがある)
もし香水が色あせたり(香水は時に色が変わることがありますが、それは香りが悪くなったわけではありません)、濃度や香りが変わった場合、残念ながら香水は悪くなってしまっている可能性があります。
その場合は、お気に入りであっても高価だったとしても、香水を処分するのが最適です。悪くなった香水を使うことは、健康に良くなく、アレルギー反応や皮膚の問題を引き起こす可能性があります。そういった使用期限が過ぎてしまった香水などは、インテリアとして保管することもできます。
以上で香水の正しい保管方法の話は終わりです。
自分のお気に入りの香水を長く愛用するためにも、上記の10のポイントを押さえ、素敵なフレグランスライフをお過ごしください。