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COLUMN

香りを知る
N°1 香水の基本

2017.05.24

Scentpedia編集部

これまで”香料”や、”モテ”を意識した内容で連載してきていますが、香水についてもっとちゃんと知りたい!といった方の為に、ここでは香水の基本から、HOW TOを、お話をしていきたいと思います。

なんとなく香水カウンターって近づきづらい、店員さんに話しかけられると香水の知識がないからプレッシャーを感じる...
どんな香りが好きかを伝えて、鼻がわからなくなる前に時間をかけずに香りを選びたい、という方は多いのではないでしょうか。

今回私は、香水ビギナーの方たちにとって、もっと香水が身近なってもらえるようにお手伝いをしたいと思います。
この連載の最終目標は、正しく香りを纏って「忘れられない人」になることです。基本から、時間をかけてゆっくりお話していきたいと思います。


まずフレグランスは
・オーデコロン(eau de cologne) 1-3時間
・オードトワレ(eau de toilette) 3-4時間程度
・オードパルファム(eau de parfum) 5時間程度
・パルファム(parfum) 5-7時間程度

と、4つに分けられています。
それらは単に、香りの強さだけを表しているわけではなく、賦香率(ふこうりつ)というものの違いで、アルコールに溶かした香料の濃度が違ってくるのです。

先ほど並べた順に、香料の濃度が高くなっていくので、もちろん香りの持続性には違いがでてきます。
しかし「パルファムは香りが強くて、くどいのでは」と避けてしまわないで、機会があったら是非試してみてください。


ほんの少量を肌にのせるだけで、体温によってそれぞれの香料がまろやかになり、とろけるような香りに変化します。
ドレスアップした日には、パルファムやオードパルファムを纏うだけで、ぐっと華やかさが増し、さらに上品な印象を与えます。



「あまり香りに積極的ではないけど、香りで好印象を与えたい」という方には、コロンやトワレなどもおすすめです。
湿度や暑さが気になるシーズンにも、シーンを選ばずにカジュアルに使えるので、パルファムや、オードパルファムとは別に、コロンやトワレを、使い分けができるといいですよね。

ただし!
香水はお食事の香りに邪魔をしてしまうことがあります。特に繊細な技法で楽しまれるお寿司屋さんや料亭などでは、避けるのがベターです。
「香害」という言葉があるように、電車内や狭い範囲では特に、香りを心地よく思われない場合があるので、そういった方への心づかいは、香水を纏うにあたってマストな心構えなのです。

自分が思っている以上に香りは、周りの人に届いているということを忘れないでくださいね。

そして重要な香水をつける部位ですが

手首、腕、足(膝や足首など)、腰(洋服の内側など)、素材によっては衣服などとありますが、
首元は、香りがしっかりと自分の鼻に届くので、嗅覚が麻痺してしまって、つけすぎてしまわないように注意することが必要です。
空間に香水をプッシュした霧をくぐるのも、優しく全体を包むことで柔らかく印象づけることができます。


最後になりましたが、ここまでのことを踏まえても、決して万人受けする香りを手に取って纏うことを正解としないで、せっかく自分を表す香りであれば、こだわりのフレグランスと、そのフレグランスに合った香らせ方で、自分の香りを武器にすることを楽しむのもいいと思います。
マナーやそれぞれの香水の香り方を理解し、シーンやシーズン別に色々な種類の香水を使い分ける頃には、すっかり香水ジャンキーとなっていることでしょう!

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