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COLUMN

香りを知るN°4
ビジネスシーンでの香り

2017.07.06

Scentpedia編集部

みなさんは、ビジネスシーンで、香りを使いますか?

もちろん職種によっては、暗黙のルールやマナーから、香りを纏うなんて、もっての他だとしている方もいると思います。

そんななか、さりげなく香らせたい。もっと印象のいいビジネスマンになって覚えてもらいたい!と考える人もいるのではないでしょうか。

しかしビジネスシーンには、個性が強いスパイスが効いた香りや、ウッディー・アニマルノートが特徴的な香りというのは、休日や、仕事終わりのお出かけなどに使う方がベターです。ビジネスシーン、特に初対面の方などに、香りで個性を主張して、もしそこで不快にさせていたら、印象は悪いうえに、この人は他人ことを想えない人なのでは。と思われる場合もあります。

今日はそんな方への、ビジネスシーンでの香水の楽しみ方をアドバイスできたらと思います。

まず、日本人にとっての、好印象というものを考えたとき。例えば、第一印象が肝となる就職の面接に必要とされている、清潔感、笑顔、ハキハキと話すこと。よく耳にしますよね。


面接に香りが必要だと言っているのではなく、日本人が特に重用しする「清潔感」というものは香りで表すことができるのです。清潔感のある香り、というのは、例にあげるとフレッシュな柑橘の香るライトなもの。せっけんのように馴染み深く、洗い立てのような清潔感を感じさせる優しい香り。

これらも含めて、日常で触れやすい香りというのは「違和感」を感じさせず、それでいてその場にいる人たちに敬意を払う意味でも使えるものだと思います。そして「好印象」を香りで演出できると、嗅覚って記憶を司る脳の海馬に直接刺激するので、記憶に残り易くなるのです。

では香りの紹介ですが、今回は、ビジネスシーンで男女ともに受け入れられやすい、ユニセックスで使用できる香りを紹介していきましょう。

APOTHIA(アポージア) /「IF(イフ)」

このイフの香りは、トップノートからユズ、グレープフルーツ、ベルガモットがさわやかに香り、白クチナシやフリージアのブーケが表現されつつも、そのスマートな香りから、ユニセックスで使うことのできるもの。“すべての人に愛される香り”をテーマに創られており、ビジネスシーンにはもってこいですね。

編集部からも、いい香り、と人気の声があがっています。

ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ) / L'eau D'issey(ロードゥイッセイ)

1992年に発売した、世界中で老若男女に愛されるロングセラー商品。こちらはレディスフレグランスではあるものの、アクアティックなフルーティノートやホワイトロータスの香りが、水々しく主張も強くないため、男性にも好まれやすいもの。トップからラストまで流れる優しい香り方はさりげなく印象づけるのにぴったり。ちょっと女性的かな、と感じたら、ロードゥイッセイ プールオムを。こちらもユズの香りがトップノートに、優しさとフレッシュな清潔感が一体になった香り。

Santa Maria Novella(サンタ マリア ノヴェッラ)/Santa Maria Novella(サンタ マリア ノヴェッラ)

サンタ マリア ノヴェッラの香りの中でも最も古くからある1533年に創られた香り。シトラスノートがベースのライトなものなので、使い易く、心地のよい優しい香りです。すべて天然香料でつくられていて、いかにも香水!というような印象を受けないのもポイント。

自分の香りを決めて、いつもの自分の感覚でいられるように香りを用いるアスリートのように、香水を使うことで、より仕事への集中力を高めることができるかもしれません。

そしてさりげなく香らせることで、周囲に好印象を与えてみては。

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