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ロート製薬、香りのラボを始動。コンサル、ブランド・商品開発などBtoBで提供

2019.05.23

Scentpedia編集部

ロート製薬が、“香り”をテーマにしたオープンイノベーションラボ「ベレアラボ(BÉLAIR LAB)」をオープンした。

医薬品やスキンケア化粧品をはじめ、食や再生医療といった健康寿命への挑戦、社員自身の健康増進に向けた健康経営などにも積極的に取り組む同社は、近年の研究で香りには生理的、心理的な効果があることに着目。今回のベレアラボを通じて、香りが人体に起こす生理現象や行動の変化を科学的な方法で検証することで、社会にポジティブな影響をもたらす商品や空間を世の中に生み出し、さらなる健康的な社会づくりに貢献していくという。

具体的には、企業の目的に合わせた香りの開発、香りによるソリューションの提案、香りの感性評価や香りの体験を可視化する科学的検証、香りを用いたサービスや商品をワンストップで提供。また、チーフ調香師としてクリストフ・ロダミエル(CHRISTOPHE LAUDAMIEL)を起用。ラルフ・ローレン、トム・フォード、ビヨンセ、アバクロンビー&フィッチなど世界的なブランドの香りを創造する調香師で、2018年には東京タワーの香りを調香。東京の「過去、現在、未来」を感じる新しい体験型ツアー「トップデッキツアー」のなかで香りの演出、グッゲンハイム美術館の香りオペラ演出、映画「パフューム ある人殺しの物語」の調香も担当。化粧品、空間演出、学術研究機関など多彩な分野にわたる調香を手がけ、最高級のフレグランスを最先端の技術やアートと組み合わせる斬新なスタイルでその名を広めている。

このほか、香りの体験の検証パートナーには一般社団法人カンセイ プロジェクト コミュニティー、サービスデザインパートナーとしてカンセイ デザインと連携し、香りがもたらすビジネスコミュニケーションの可能性を探る。

プロジェクト第1弾として、ドラッグストアのトモズと、オリジナルの香り「Modern Trust No.10」を取り入れた店舗づくりを通じて顧客満足度の高い店舗を目指した取り組みをスタート。7月1日から池尻大橋店をかわきりに、順次拡大予定となっている。今後はさまざまな分野の企業、研究機関、プロジェクトなどとのコラボレーションの依頼も受け付ける。なお、ラボの一般客の見学は受け付けていない。

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