パルファム ソムリエールに聞きたい！“なりたい自分になる”2018年注目のフレグランスって？

パルファムソムリエールに聞きたい！“なりたい自分になる”2018年注目のフレグランスって？

2017.12.25

: Scentpedia編集部

ブルーベル・ジャパン独自の資格「パルファムソムリエール」。今日は三越銀座店に勤めるパルファムソムリエール村田絵梨香さんに密着し、昨年と比較した今年のフレグランスの動向や、2018年新たに気分を変えて手に取りたい注目のフレグランスを聞いた。

—昨年と比べて、今年のフレグランスの動向にはどのような違いがありましたか。

村田絵梨香（以下、村田）：今年は若年層の購買がとても増えましたね。銀座三越店でも、10代をはじめとした若い方がファッションブランドから発売されたフレグランスに注目していました。

—年齢層や男女差によっての違いなどはありましたか。

村田：やはり圧倒的に女性が多いです。男性はギフト需要に伴って増えたような実感があり、特に「ティファニーオードパルファム」が発売された後は、プレゼントとして選ばれる方が多かったです。そういった男性は、香水の売り場で緊張している方が多いので、ペアフレグランスを紹介したり、リラックスして香りを見ていただけるように工夫しましたね。

—今年はファッションブランドからフレグランスがたくさん発売されましたが、影響はありましたでしょうか。

村田：若い世代の方たちが香水を手に取るきっかけになっていたと思います。特に「グッチブルームオードパルファム」、先ほどの「ティファニーオードパルファム」はとても動きがよかったです。

—今の一般消費者の方は、香りのどういったところに興味があると感じますか。

村田：接客を通して、お客様は “周りにどう見られているか”ということを一番重要視しているように感じます。自分が好きなものというよりは、香水の香りが強すぎてしまうことを懸念して、周りに調和する香り、心地よく香るもの、ビジネスシーンに使える香り、というのを意識していましたね。

—そんななか、今販売員に求められているスキルは何でしょうか。

村田：香水が楽しいものであるということを伝えていくことではないでしょうか。香水には製品の形があっても、香り自体は目に見えないものですし、その中で自分自身を演出したり、気持ちの切り替えをしたりできるものです。あとは基本的なまとい方というのを知りたい方が多くいらっしゃるので、そういった知識も必要ですね。

—ではここからは2018年、注目したいフレグランスを教えてください。

新たな気持ちで新年を迎えたい、気分も運気も上がるような香り

ティファニー「ティファニーオードパルファム」

ダイヤモンドカットからインスパイアされた、目を引くボトルも魅力ですが、みずみずしいグリーンマンダリンの香りが弾け、明るい兆しが見えるようなきらめきがあります。清潔感も演出しながらエレガントで、新しいことを始めたい方にはぴったりです。

恋にときめきたい！彼のためにまといたい香り

ブルガリ「ローズゴルデアオードパルファム」

ジュエラーでありながら、パフューマリーでもあるブルガリが描く「恋するクレオパトラ」をイメージした香りです。香り立ちは爽やかですが、ザクロとダマスクローズが愛らしく、ムスクの香りに移ろう様は、恋をした時の女性らしさを引き立てますね。

仕事でもっと高みを目指したい。オンに最強の香り

メゾンフランシスクルジャン「アクアユニヴェルサリスオードトワレ」

カラブリア産のベルガモットの香りと、清潔感のあるリリーオブザバレー（すずらん）の香りが清潔感のあるムスクの香りと重なり、洗練されていて主張するわけではないのですが、気持ちを高めてくれたり、背中をおしてくれるような香りです。

社交的でアクティブに活動したい、愛され女子の香り

ボンド・ナンバーナイン「セント・オブ・ピースオードパルファム」

ニューヨークのエリアを香りで表現しているブランドなのですが、人の形をほどこしたオリジナリティのあるボトルが特徴です。この香りは、エリアではなく9.11テロの時に平和を願って創られた香りなのですが、ブラックカラントとリリーオブザバレーの香りが華やかで、また戻ってきたくなるような魅力があります。心地良い誰からも愛される香りなので、社交的に動きたいときは是非この香りをまとっていただきたいですね。

村田絵梨香さんが勤務する銀座三越「ラトリエデパルファム」