ジャスミンの香りというと、皆さんはどんな香りを連想しますか?例えばジャスミンティーのような香りといっても、あながち間違いではありませんが、それらは実際のジャスミンの天然香料の香りとしては、清涼感がありすぎるもの。実際のジャスミンの香りをオイルにしたものは、少しアニマリックな香りも含まれていて、レザーのようなニュアンスもあるので、ジャスミンってこんなに強い香りなのか、とおそらく始めは違和感を覚えることです。
そんななか、「サンバック ジャスミン」の香りは日本人にも馴染みやすい、オレンジのような香りに、太陽を浴びたようなさわやかなフローラルの香りが軽やかに香ります。
そしてそれらジャスミンの香りというのは、パワフルなものであり、少量でも強い存在感を放ちます。香水などを作る場合は、溶剤で薄めて使用することも多いのです。天然の香料というのは、それだけで数多くの成分を含んでいるので、すこし加えるだけでも、様々な表情を香水に加えることができるのです。
ジャスミンは、夜に香りが強くなる夜香性の植物です。日中に摘んだ花では、いい香りの精油は得られない為、夜間の間に人々の手で摘まれた花を使います。これもまた、高価なオイルである理由の一つです。
夜に香りが強い、となるとセクシュアルなイメージを持ちますよね。そんなジャスミンは、インドやエジプトで古くから、媚薬として扱われています。その催淫作用は、快感ホルモンと呼ばれるドーパミンの分泌を活発化させ、男性を魅了させることができるというもの。精神面だけでなく、肉体面でも不感症を改善させたり女性ホルモンを整える効果もあり、月経前後のホルモンバランスによる肌荒れにも効果的です。しかし、子宮の収縮を強めるので、妊娠中は避けましょう。
ジャスミンを使った香水を紹介二つご紹介。
ナイトジャスミンに、わずかにチュベローズの香りを加え、ドライダウンではバニラの香りがなめらかに肌に馴染みます。そこにハニーの香りも寄り添い、みずみずしくも甘美で、ちょっとゴージャスなスタイリングにもぴったりです。
世界中から集めたジャスミンの香りを閉じ込めた、セルジュルタンスのコレクションの中でも人気の香り。甘さも、苦みも含ませつつ、花としてのジャスミンのキャラクターをそのままに、美しく解釈したフローラルフレグランス。