カルトゥージア
カルトゥージア(Carthusia)は、1940年に創立された、イタリア・カプリ島のフレグランスブランド。
1380年のとある日、サンジャコモの修道院が、当時ナポリを支配していたアンジュー家のジョヴァンナ王妃が、カプリ島を訪れるという突然の知らせを受け、島中の花々を生けて王妃を歓迎した。
三日間の滞在を終え、王妃が帰られた後、花々を片付けようとした修道院長は、その花瓶から神秘的な甘い香りが漂っていることに気付き、研究させたところ、その香りは、カプリ島に自生する植物「ガロファノ・シルヴェストレ」が発したものだったと気付いた。
そしてこれが、カプリ島で最初の香水となったと言われている。
1940年、古文書の中から不思議な香りの水の話を見つけた当時の修道院長は、ピエモンテの科学者に協力してもらい、その香水を再現することに成功。
こうして世界で一番小さい香水のラボ「カルトゥージア(修道院)」が、カプリ島に誕生。
今日でも、カプリ島の果実、ハーブをはじめとする天然香料を用いて、古来のメソッドに忠実に手仕上げで行われる限定生産を、守り抜かれている。
その驚くほどの品質の高さ、密やかに寄せられる名声を持っていながら、2002年の9月まで、イタリア国内でさえ流通していなかった、カプリ島門外不出のフレグランスであった。
男性用のフレグランスは、ソラーロや山で採れるローズマリー、女性用には、野生のカーネーションが、それぞれベースになっている。