ランバン
1889年にジャンヌ・ランバンによって創設された現存するフランス最古のクチュールメゾン。
美しいだけではなく、心地よいファッションで女性に装う喜びを、伝統的なテーラリングで柔らかく仕立てられる男性服は”すべて男性のために”。モダンなエレガンスに強さを秘めつつも精緻なバランスで展開するモードは、今も進化し続けている。
1924年、ランバン・パフューム社を設立。帽子店を営んでいたジャンヌは、どれだけアクセサリーが必要なものかを把握しており、嗅覚によるものだとしても、女性たちのハートをつかむ手段だと考えた。
調香師、マダム・ゼッドによって「Kara Djenoun」、「Le sillon」など、1925年までに少なくとも14の香水が誕生したが、最後の作品となった1925年の「My Sin」発売時に初の評判を呼び、アメリカで認められる。
1925年、ジャンヌ・ランバンにその才能が認められた若手調香師、アンドレ・フレイスの到来を機に絶頂に達する。1927年に手掛けた初作品が、現在でもランバンの伝統的な香水となっている「アルページュ」だ。
1933年に発売された「スキャンダル」は偉大な調香師、エ ドモンド・ルドニッカにより最高傑作として認められる。
戦前まで、メゾン・ランバンは大手香水製造メーカーとして確固たる地位を築いた。