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汗の気になるニオイも香りで解決!夏を楽しむサマーフレグランスのススメ

2018.07.03

Scentpedia編集部

ブルーベル・ジャパン独自の資格 パルファム ソムリエール。今回は、そごう横浜店に勤めるパルファム ソムリエールの鈴木 麻子さんに近頃のフレグランス事情から、夏の気分を盛り上げるフレグランスや、悩める“ニオイ”対策についても話を聞くことができた。汗ばむ季節のフレグランスのまとい方、楽しみ方を上手に取り入れて、蒸し暑い夏もハッピーに香りをまといたい。

-パルファムソムリエール歴と、そごう横浜店での勤続年数を教えてください。

鈴木 麻子さん(以下、鈴木):パルファム ソムリエールになって9年になります。最初に伊勢丹新宿店に8年間勤務した後、そごう横浜店に配属されて1年くらいが経ちました。


-そごう横浜店にはどのようなお客様が多く来店されますか。

鈴木:平日にはお仕事帰りのOLさんのご来店も多く見られますが、そごう横浜店では、他の店舗と違ってご家族連れのお客様が多くて、仲良くご夫婦で皆さん香りを選びに来てくださります。意外にもご主人様の方が香りへのこだわりが強くて、奥様を連れてこられたりすることもあるんですよ。


-そごう横浜店での人気のブランドを教えてください。

鈴木:ブルガリが男女問わず人気が高く、季節や気分で変えつつも、10年ほど長く愛用されている方が多いです。男性だと「ブルガリ プールオム オードトワレ」、女性だと「オムニア クリスタリン オードトワレ」や、今の季節は「モン ジャスミンノワール オーエキスキーズ オードトワレ」がダントツで人気です。最近は若い女性の方がインスタグラムを見て気になった香水を見にこられることが増えましたね。特にミュウミュウのフレグランスも発売当初の反応よりも、インスタグラムで色々な方が投稿されるようになってから売れ行きが伸びました。


-近頃、新たなトレンドを感じるような変化はありましたか。

鈴木:以前はフルーティ フローラルが人気でしたが、今はどちらかと言うとフローラル フローラルの香りが注目されてきています。これまでは年齢層の高い方に人気の香調だったので、変化を感じますね。ジャスミンやチュベローズのようにセンシュアルな香りへの受け入れやすくなったことは「グッチ ブルーム オードパルファム」の人気にも繋がっているように思います。


-フレグランスカウンターで心がけていること、お客様の香りを選ぶ際に気を配っていることがあれば教えてください。

鈴木:香りは、感じ方が人によって違うものですし、うまく自分の欲しい香りを言葉にできないお客様もいらっしゃるので、それを察して、ストレスのないようにわかりやすく説明するなど、お客様の立場に立つことを意識しています。「爽やか」という表現ひとつでも人によって違ってくるので、言葉だけで説明するのも難しいですし、とは言っても香りを色々試していくと鼻が疲れてしまってわからなくなってしまうこともあるので、お客様の気持ちをできる限り汲み取って接客するように心がけています。


-湿気が気になったり、汗ばんだりと“ニオイ”が気になる季節ですが、夏にぴったりな香調やエッセンスはありますか。

鈴木:気温が高くなると香りは強く感じられやすいので、柑橘の香りがお勧めです。ベルガモットやネロリなどの柑橘が今の季節にぴったりですね。


-鈴木さんご自身がこの時期注目しているフレグランスを教えてください。

鈴木:6月20日にパッケージリニューアルし発売したラルチザン パフューム「モン ニュメロ 9 オーデコロン」です。レモンやレモンプチグレン、シソの葉の香りがブレンドされた、弾けるようなシトラスノートは朝起きたときにも気持ちがシャキッとして、大人の方にも使いやすいフレッシュなフレグランスです。


-加齢とともにニオイが気になる、という方への香り選びや、まとい方のアドバイスがあれば教えてください。

鈴木:加齢臭の原因というのがノネナールという皮脂分解する際にでる成分で、油っぽかったり、古本のような癖のある香りが耳周りや頭、脇などからにおいが出ると言われているので、ボディシャンプーなど使って、まずは清潔にすることと、体の広い範囲を柔らかく香らせ、フレグランスを付ける前のベースを作ることが重要です。汗をかいてからフレグランスを付け直しをする時は、ウェットティッシュで体をふいてあげると、すっきりして、清潔な状態で香りをほのかにまとえるのでお勧めです。

-香水にはデオドラント効果はありませんが、フレッシュにまとえるおすすめのフレグランスを教えてください。

レディスフレグランス

アニック グタール「ル シェブルフイユ オードトワレ」

ニオイを隠そうと思って強い香りを使うよりも、自分の体臭とフィットする香りを選ぶのがお勧めです。つけたては爽やかな印象を与える香りですが、清潔なお肌に香りをのせると、時間が経つにつれて、はちみつのようなまろやかな甘みが表れる素敵な香りです。

メンズフレグランス

ペンハリガン「ジュニパー スリング オードトワレ」

ドライジンの香り付けに使われるジュニパーベリーにブラックペッパーのアクセントを加えたシャープでフレッシュな香り立ちが印象的です。お肌に馴染んで行くことで段々とまろやかになっていきます。

-今の季節にはフレッシュ フルーティの香りはぴったりな香調ですが、一見子供っぽく捉えられることもあります。大人の方にもシックにまとえるフルーティなフレグランスがあれば教えてください。

ラルチザン パフューム「シャン ド ベ オーデコロン」

こちらは発売したばかりの、早朝のベリー畑をイメージしたフレッシュ フルーティ フローラルの香りです。澄んだ明け方の空気のような軽やかさと、パチョリやシダーウッドなどのウッディなノートがエレガントで、ユニセックスでもお使い頂けるフレグランスです。

-夏の気分を盛り上げるフレグランスのお勧めを教えてください。

クリーン「クリーン リザーブ シトロンフィグ オードパルファム」

こちらもユニセックスのフレグランスとしてお使い頂けるものです。イチジクの香りが使われていて、地中海と太陽を想像させる開放感のある香りです。クリーンはレイヤリングしてお使い頂けるので、大人っぽいアレンジとして「クリーン リザーブ セルサンタル オードパルファム」というソルティでウッディな香りを重ねることで落ち着きが出て、ビーチの近くでお昼寝をするようなリラックスした大人の時間を楽しませてくれます。

ラルチザン パフューム「バチュカーダ オードトワレ」

こちらは香るともしかしたら気分的に踊り出したくなっちゃうかもしれませんね(笑)。ブラジルのラム酒・カシャーサとカイピリーニャというカクテルのアコードが入っていて、陽気で情熱的な香りです。サンバのサブスタイルを意味する「バチュカーダ」と名付けられているだけあって、香った瞬間に日常を忘れて違う世界に導いてくれるので、楽しいバカンスには欠かせないフレグランスですね。


鈴木さんが勤務するそごう横浜店1F ラトリエ デ パルファム

ファッションフレグランスから、メゾンフレグランスまで幅広いブランドを取り扱うフレグランスカウンター。お客様自身のライフスタイルやファッション、お好みに合わせたフレグランスをシーン別に提案してもらえるフレグランスコンサルテーションも行い、優美で心地の良い雰囲気で香り選びを楽しむことができる。
住所:神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 1F

問い合わせ先/ブルーベル・ジャパン 0120-005-130(受付時間10:00〜16:00)

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