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COLUMN

有名企業の現役秘書による、ビジネスマンのための「香り」選びの心得。

2017.09.21

Scentpedia編集部

約35,000名の会員が集うコミュニティサイト「こちら秘書室」とScentpedia編集部による「秘書×香り」をテーマにした第一回座談会。有名企業に勤める3名の現役秘書と、5つのメンズフレグランスを軸に、ビジネスシーンにおける香りとの付き合い方について話し合いました。ビジネスシーンでも重要な第一印象。好印象を抱くには?そして、ビギナーには是非取り入れたい秘書からのアドバイスも。

まずは今回集まって頂いた秘書の方を簡単にご紹介。
本多さん(金融業:秘書歴6年目)
柳町さん(不動産業:秘書歴7年目)
藤井さん(仮名)(フランスジュエリーブランド:秘書歴12年目)

今回ご用意した香水はこちらの5つ。

プラダ「ルナロッサ カーボン」
ヴェルサーチ 「ディラン ブルー」
ミラー ハリス 「ティー トニック」
ル ガリオン「スペシャル フォー ジェントルメン」
アクア ディ パルマ「コロニア プーラ」

ビジネスシーンと香り


外資系企業では、男女問わずフレグランスを使う方が多いことに比べて、日系企業では、ほとんどビジネスシーンで香りを感じることはないとのこと。特に金融業界では、香りを使う事自体がほとんどない、と本多さんは言います。ビジネスシーンでは、香りが強すぎると印象はあまり良くないというのが現状。日本人は特に、体臭がほとんどないことから、そこまで「香り」が必要ではないと思われがちです。そんな中でも特に目立った意見は、体臭や加齢臭が気になるのであれば、マナーとしても香りを纏って欲しいというもの。ミーティングルームなどの空気がこもる場所には、体臭などの残り香が消えにくく、困ることもあるのだそう。

ビジネスシーンで香りをまとうなら?

ミラー ハリス「ティー トニック」(写真右)
ユニセック調の香りで、当たり障りがないので印象には残りにくいかもしれませんが、嫌みがなく気遣い程度に香るのがいいですね。軽やかでありながらセンスを感じる、おしゃれで好印象を抱くことができるとのこと。特に、職場で香る朝の香りとしては、ベルガモットが感じられる爽やかな香りが好ましいとの意見が多くありました。

アクア ディ パルマ「コローニア プーラ」(写真左)
イタリアらしいエレガンスを漂わせながらも、フレッシュで元気になれる香りだとこちらも好評。
当たり障りがないながらも、単調ではないこの香りも、センスを感じる。清潔感を持ち合わせていて、安心感があります。(本多さん)

金融業は、特に固い印象があり、香りがあるとマイナスイメージになりやすい為、香りを感じることは非常に少ないです。(本多さん)
上司が、香り好きだと香水が使い易くなるので、社風は上の方に依存してしまうかなと感じています。外資系企業か日系企業か、によっても大きく香水の受け入れられ方が変わってくると思います。(柳町さん)
さりげなく香らせたい場合は、清潔な脇腹などの素肌につけて、その上からスーツを着ると上品にさりげなく香るでしょう。

会食のシーンはどうするべき?

会食などのシーンでも香りがあるとネガティブなイメージを持たれがちですね。敷居の高いお店だと、ホストにもお店にも失礼になりかねません。(柳町さん)
特に和食の場合は要注意ですね。最近は香水NGとなっているお店もありますので、どのようなお店かがわからない場合は使わない方がベターかもしれません。(藤井さん)
つける場所によっても香り方が大きく違ってくるので、上半身につけすぎるのは要注意。

カジュアルな雰囲気であれば、足下などの下半身にまとって、食事以外の際で動くときに香るようにつけるのがおすすめです。

こんな香りを纏われたら思わず高まる。オフタイムにお勧めのフレグランス

ル ガリオン 「スペシャル フォー ジェントルメン」

わかり易い色気ではなく、さりげなく色気を感じさせることから、夜にこんな香りがすると、くらっとしますね。(藤井さん)
スパイシーな上級者向けフレグランスをシーンで使いこなせるのは素敵です。(柳町さん)

ヴェルサーチ「ディラン ブルー」
大人の男性として、上司から香ってくると安心感があるような、余裕を感じます。若い男性から香ると、少し頑張っている感じが出てしまうかなという印象も。こちらも香りとしては、印象に残り易いものなので、洋服の中からふわっと香る使い方が、これからの季節に良いですね。

プラダ「ルナロッサ カーボン」
インパクトがあり、印象に残りやすい。
重厚感のある素敵な香りながら、欧米の雰囲気も漂っていることから、雰囲気も合わせて似合っている、使いこなせていると上級者だなと感じるという意見がありました。鼻にしっかり残る香りなので、上半身につけすぎないように少し注意したいですね。

これから、香りを纏いたい。そんな方から秘書がアドバイス!

いい香りだね、と反応した時に「これは●●の香りなんだよ。」と言われると、わかっていて使いこなしているんだなと感じる。ファッションのように自分に似合うものや、自分の好きなものが理解できていると素敵ですね。(柳町さん)

香りを急にビジネスシーンに持ってくると、程度がわからなかったり、選ぶフレグランスを間違えてしまう可能性があります。まずはプライベートシーンで試して、適量や使うフレグランスを、他者の意見も取り入れてジャッジすることが良いのでは、と秘書の3名からアドバイスがありました。自分にとってのいい香りが、誰しも好きとは限りません。自分の身体のどの部位につけるといい香り方をするのか、是非色々と試してみるのも必須です。男性は疲れからも体臭が変わり易いとされています。最低限の清潔感を演出できるよう、マナーとして、そして職種やシーンに合わせて、香りを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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