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COLUMN

モテと香りN°5
アーモンドの効果

2017.06.05

Scentpedia編集部

ここまで深堀りしてきたDior「プワゾン」の調香を見て、少し珍しい香り、「ビターアーモンド」
仕事柄、色んなフレグランスの調香を検索しますが、なかなか使われないエッセンスです。
これがあの甘くて美味しそうな香りを引き立てているのだろうと思い、
私の中に強く印象的に記憶されていました。

そして、1〜2年前から大流行している「婚活オイル」SHIGETAのブロッサム。最初はブロッサムという名前を聞いて、また女子ウケのフローラル系か、有名モデルの影響力で売れているのだろうと半信半疑で試してみたのですが、
意外や意外にコッテリとしていて、しっかりと重みのある香りでした。

成分を調べてみたところ

[アプリコット油、セサミ油、ヘーゼルナッツ油、マカダミアナッツ油、セントジョーンズワート油、プラム油、イランイラン、ローズゼラニウム、サンダルウッド、ブルボンゼラニウム、ローズ、トコフェロール]

ネットで調べると、ローズやイランイラン、サンダルウッド等の香り自体の催淫効果ばかり紹介されていますが、私は気づいてしまいました、プワゾンとの共通点を!

[ヘーゼルナッツ油、マカダミアナッツ油]
ほら、ここでもナッツが含まれている!

ナッツには何かモテ要素があるんじゃないかと思い、調べてみたのですが、納得の結果が出てきました!ということで、本日はナッツについてお話ししたいと思います。

アーモンド = 「若返りのビタミン」


アーモンドに含まれるビタミンEには細胞の老化を防止する抗酸化効果があり、加齢による精力の減退を穏やかにするとも言われています。
さらに、性ホルモンの生成や分泌を助けたり、血行を促進したり!男性には精力を高め、女性には生理痛を和らげる効果もあるそうです。

ナッツ類 = 天然の精力剤

子供の頃、ナッツを食べ過ぎると鼻血が出ると大人に言われた覚えはないですか?
実際にナッツ類には精力を高めるような成分が含まれていて、興奮して鼻血が出てしまうということなのです。

どんな強精剤が含まれているかというと、先ほど紹介したビタミンEもしかり、今回私が注目したのが「PEA(フェネチルアミン)」です!

このPEAは「恋愛物質」「恋愛分子」とも呼ばれ、恋愛時に脳で分泌されるホルモンと同様の物質で中毒性のあるものなのです!!
これを摂取すると高揚感、多幸感、性欲を高める効果があります。
有名なのが、チョコレート(ココア、カカオ)の香気成分にはこのPEAが多く含まれていて、例えばブラックチョコレートを口の中で溶かすと、キスよりも高い快感を感じると言われています。

また、16世紀に南米に存在したアステカ王国の皇帝は600人の妃を抱えるプレイボーイとして有名で、彼はカカオで作ったホットチョコレートを大量に飲んでから彼女たちが待つ寝室へ向かったという逸話があるほど!

ナッツやチョコレート以外にも赤ワインやチーズにもPEAが含まれ、
天然の精力剤として、珍重されてきました。

恋におちるとドーパミンやノルアドレナリンなどの物質が分泌され、神経が興奮し、脳の視床下部にある性中枢を興奮させます。これが発情した状態となります。恋の媚薬であるPEAは性中枢を刺激し、恋愛の初期段階のような妙に気持ちがハイになる時に近い状態にさせるのです。

これが「モテ香水」「婚活オイル」と言われる由縁なのではないか、と私は思うのです!この恋愛物質を嗅いだ瞬間、男性達は忽ち恋に落ちたような感覚になり、興奮状態に陥る。
そして”恋は盲目”という言葉通り、相手の良いところしか目に入らなくなり、この人と一緒にいたいと強く思うのです。

モテたいと願う女性の皆さん。
是非この「PEA効果」をうまく利用して。男性がつい近寄りたくなる香りを演出してみてはいかがでしょうか。

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